ふと思い立って、撮影に出かけました。
都内某所の洋館です。
窓ガラスの映りこみ。
合成ではなかなか難しい(というか
面倒くさい)ワザですね。
うしろの、外壁のタイルは
スクラッチ・タイルといいまして、
戦前の建築に特徴的なものです。
背景についてもうひとついえば、
アプローチがすっかり舗装されている
のが惜しいです。
ここはやっぱり玉砂利じゃないと。
豪華な階段室。階段室は、
私的には洋館の見どころのひとつ。
とにかく好きなんです。
陽ざかりのテラスへ出てみます。
エプロンステージ状に迫りだした階段が
すてきです。


ddd
スクラッチ・タイルと大谷石の組み合わせ、
それに、ハーフチンバーの枠木に
平行線を多用しているあたり↓が
         
フランク・ロイド・ライトのスタイルを
思い出させます。

この建物の惜しいところは、ガラスが当時のものではない点です。
少なくとも玄関脇と階段室のステンドグラスは新しいものでしたし、
窓ガラスも私の見た限りではすべて新しいものだったので…。残念。
古い窓ガラスって、今みたいに厚みが均一ではないので、向こうがわずかに
ゆがんで見えたりするんですよね。それが大好きなんです。
二枚目の、窓際の画像なんかも、古いガラスだったらもっとよかったはず。
ステンドグラスも、元のものはもっと手の込んだ柄だったのではないかなあ…
見たかったです。室内の調度はかなり残されていて、手の込んだものが
多かっただけに。

鏡子の衣裳は、お裁縫の神様が降りていた(笑)今年の四月に作っておいたもの。
Dolly Dolly創刊号に載っていた型紙を、某・実在しないミッション系お嬢様学校、
みたいな感じにアレンジしました。

撮影日は梅雨の合間の真夏日でした。
玄関の脇にはなかなかみごとなカサブランカが二株、ちょうど花ざかりでした。