摩天楼に懸かる月、という見立てで、 帯留は三日月のかたち。 上の画像の髪型は「耳隠し」という 大正から昭和初期に流行した スタイルです。 実際に結うのは難しいので 画像加工で作りました。 それぞれ、瞳の色にあわせて、 小物をコーディネートしてみました。 小夜子の帯留は蝙蝠、マノンのは 帯締の市松柄を盤に見立てて チェスの駒を置いています。 えーと、おまけです(笑)。 球体関節人形展には会期中に足を運び ましたが、映画にいくのは延び延びに なっていまして、遅まきながらようやく この(2004年)ゴールデンウィークに 観てきました。 同じ原作者の「アップルシード」が ものの見事にハリウッドナイズされていた のとは好対照の、押井節全開の100分 でした。家に帰ってきて思わず 「うる星」TVシリーズの「みじめ!愛と さすらいの母」なぞ見直してしまいました。 ヲタク百まで踊り忘れず。嗚呼。 |
摩天楼が並んだコットンのプリント生地を、 キモノにしてみました。帯はサテンリボン、 市松模様の地紋が入っています。 帯締はチロリアンテープ、帯留はボタンと チープなコーディネイトですが、長襦袢にだけは 贅沢をしております(オッシャレー)。 半襟の桜の刺繍が素敵な、冬狐堂様の作品です。 ニューヨークのクライスラー・ビルみたいな アールデコ調の摩天楼が立ち並ぶこのキモノ、 タイトルはフリッツ・ラングの映画から。 生地は、実ははぎれコーナーで見つけたものなので 40センチくらいしかなくて、肩も袖も全部前後で はいでいます。背縫いもナシ、おくみと身ごろすら 裁ち分ける余裕がありませんでした。丈もつい丈です。 かなりムチャなつくりではあるのですが、 でも、どうしてもこの柄をキモノにしたかったんですよ。 どーしても。 正絹のお着物ももっと欲しいので、いつかは自分で 縫ってみたいけれど、いろいろな柄の布が比較的 安く手に入る、という点で、コットンの着物には 捨てがたい魅力を感じています。 もちろん、回し蹴りは出来ません。 |
このページの衣裳は、2003年に制作したものです。 画像は陽炎座のリニューアルに伴い、撮りなおしました(上から一枚目、二枚目以外)。 |