オリジナルカクテルレシピ「パンドラの箱」

スノー・スタイルにしたカクテルグラスに

ウォッカ、パルフェ・タムール、ディタ(2:1:1)を

シェイクして注ぐ。

災厄、絶望、そして希望。

ゆるりとご賞味くださいませ。



「ルル」→「パンドラの箱」→「忘れな草」なんていう
連想ゲームが通じるのは相当の山口小夜子ファン
だけでしょう。
ヴェデキントの戯曲「地霊」と「パンドラの箱」
(いわゆるルル二部作)を岸田理生が翻案した舞台が、
山口小夜子主演の「忘れな草」(1986年)です。
脚本はまあなんというかいつもの「岸田節」でした
(苦笑)大正ロマンな衣裳の数々をまとった
山口小夜子さまは、ひたすら、ひたすら、綺麗でした。


この銘仙のはぎれを手に入れて、思い出したのが
その舞台姿です。自分で綺麗に仕上げる自信が
なかったので、仕立てに出したところ、「緋扇亭」の
職人さんがイメージどおりの着物にしてください
ました。
最初は小夜子に着せるつもりで、六月になるのを
待っていたのですが(単ですから)、そうこうするうち
新ヘッドが、ごらんのとおり何か企んでいそうな顔に
できあがってしまったので、彼女に「ルル二部作」の
ヒロインの名前をつけ、お披露目なのでいちばんに
着せてあげました。




半襟はアメリカンコットンで、瞳の色に合わせた
ブルーと紫のマーブル柄、襦袢の袖は
ちょっと早いけれど化繊の絽で黒とグレイの麻の葉文様。
今回はとりあえず付け襟・付け袖ですが、
夏の長襦袢もそろそろ欲しいですね。
透かし彫りの蝶の帯留は、使わなくなった
イヤリングを改造したものです。
あいかわらず分相応に(彼女たちの、では決してなく、
オーナーの)チープ・・・・・・。



なお、上記のレシピはかなりききます。
パルフェ・タムール(スミレのリキュール、ちなみに
この名はフランス語で
「完全なる愛」)なぞ
使っているので、女性受けのする甘い飲み口
ですが、
くれぐれもご注意ください。




出演   ルル

衣裳   薔薇模様の銘仙・・・緋扇堂さまお仕立て

帯、小物、コーディネート・・・さざなみ