市松模様の上に
うさぎや手鞠、風車などを散らした
コットンドビーを振袖にしました。
織地のストライプが
派手な柄ゆきの生地を
すっきりかろやかにまとめています。

髪に大きな共布リボンを飾り、
少女らしく着てみました。
銘の「金花糖」は
鯛や招き猫などの縁起ものや
魚介・野菜などをかたどった砂糖菓子のこと。

生地の柄のひとつ、
車にのったうさぎが、
なんとなく金花糖っぽいのです。
帯は、桜に波の丸。
おおきめのふくら雀に結んでいます。
前回の「貝づくし」は
渋めのコーディネートでしたが
今回は着物に負けない派手な柄を選びました。
もちろん、陽炎座の紋「夕波うさぎ」を意識した
チョイスでもあります。

帯留は陽炎座の旧作「貝うさぎ」を
樹脂粘土で金花糖ふうに作りました。
そのほかの小物は
ひなまつりらしい若草色。

背景の屏風は
お気に入りの生地で作りました。
乱舞する紙風船が
鈴木清順監督作品「夢二」の
メインヴィジュアルを思いださせます。
招き猫とないしょ話…。
右の画像の金花糖は
実は、すべて、食べられません。
帯留とおなじく
樹脂粘土で作られています。
2007年にこの着物を仕立てた当時の画像。
ちなみに
こちらの金花糖はほんものです。



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